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2023.03.23

住宅をフルローンで買うことは

フルローンについて

前の記事で手付金0円はダメとお話ししましたが、頭金ゼロの選択肢は今ドキ有効です。

金融機関によっては、頭金ゼロ、つまり諸費用以外を
自己資金ゼロで住宅価格の全額を融資してくれる「フルローン」に対応しています。

住宅ローン控除などの節税対策において、特にフルローンは効果があります。

でも、家を買うなら頭金はゼロでも、必ず手付金を用意する必要があります。

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なんだか頭が混乱しますね。

もう少し説明を続けます。

売買代金3,000万円の不動産を買うとします。

買主は自己資金から契約時に手付金として、売主に200万を支払います。

フルローンを組むので、決済時の融資実行の際には3,000万円が実行されます。

するとその時に、最初に支払った200万が戻ってくるわけです。

これが結果、頭金0円で手付金200万円となります。

フルローンの注意点

昨今、不動産は長期間値上がりしています。
このようなマーケット状況もあり、金利や融資条件への影響も少なくフルローンが組みやすい環境が続いてきました。

しかしもし、不動産が値上がりが止まったらどうなるでしょうか。

もともと預貯金が潤沢にあって、節税目的の計画的なフルローンを組まれている場合は大丈夫だと思います。

ですが用意していた頭金・家庭預貯金を家具代やら仕様のグレードUP・リフォーム等で使い果たしたあとに
フルローンを安易に選択していると、大変なことになる可能性があります。

自己資金がないときに、住宅購入を憧れだけで進めることは、よくよく注意してください。
進めた場合でも、繰り上げ返済を利用して借入額を小さくするなどの工夫が必要です。

オーバーローンとのちがい

オーバーローンとは住宅の価格や価値よりも、ローンの借入金額や残高が多いことをいいます。

例えば
・住宅の価格は4000万円なのに、諸費用分などをカバーするために、それを上回る4500万円を借り入れた場合
・住宅の売却価格が3000万円なのに、住宅ローン残高が3500万円残っている場合
ともに、500万円オーバーの状態です。

フルローンのメリットデメリット・まとめ

詳しい説明をはぶいて、簡潔にまとめます!

フルローンのメリット

①頭金を用意する必要がない。

②頭金を用意する必要がないため、年齢が若くても住宅を購入するチャンスがある。
 若年からローンを始めれるので、完済年も早い。

③住宅ローン控除の恩恵を受けることができる。
 住宅ローン控除とは年末のローン残高の1%を最大10年間所得税から控除する制度です。
 (2022年度以降は0.7%を最大13年間に改正)

フルローンのデメリット

①借入の月々返済額が増える。つまりは最終的な返済総額も増える。

②通常のローンを組む時よりも審査が厳しくなる。
 借入金額が増えれば、その分毎月の返済金額も増えるため、相応の返済能力が求められることとなります。
 返済能力は現在の年収だけでなく勤続年数や年齢など様々な要素によって判断されます。

③借入金額が多いため、売却時にローンが残る可能性がある。