7月の住宅ローン金利
金利上昇が危ぶまれている中で、2023年7月の住宅ローン金利の状況を見てみました。
10年固定金利
都市銀行が、住宅ローンの主力商品として用意している代表的な「固定期間10年」の基準金利を見てみましょう。
2023年7月の「10年固定金利(新規借入)」は、確認した主要13行の住宅ローン金利について、3行が金利を引き上げ、7行が金利を引き下げました。
今年の3月までは、10年固定は1%を超える金利設定となっていましたが、現在は利率が低下しており、1%を切る金利設定も出てきました。
つまり、金利は低下局面にあるような印象です。
変動金利
住宅ローン利用者の約7割が利用する変動型の基準金利。
最近の金利上昇懸念に全く影響されることが無く、むしろ4月以降にいくつかの銀行が金利を大幅に引き下げており、市場最低水準を更新しています。
2023年7月の状況も、1行が金利を引き下げ、金利を引き上げた銀行はありませんでした。
全期間固定金利
全期間固定金利も引き下げ傾向です。全期間固定で代表的な「フラット35」は金利を引き下げ、1.730%となりました。
銀行の全期間固定金利はどうでしょう。
2023年7月の「全期間固定・35年固定金利(新規借入)」は、確認した主要10行の住宅ローン金利について、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行の2行が金利を引き上げました。
りそな銀行・住信SBIネット銀行・みずほ銀行など、6行が金利を引き下げました。
まとめ
金利上昇が危ぶまれてはいますが、フラット35(全期間固定金利)も、銀行の主力商品となる10年固定金利タイプも、基準金利を上げた金融機関に対して、引き下げた金融機関の数が2~3倍もあるということは、将来の金利上昇の見通しが減少しているともいえます。
また、日銀の政策金利も緩和が継続しています。
あくまで自己判断ですが、「まだまだ据え置きが続きそう」とのトレンド判断で良いのではないでしょうか。