カウンターの造作 | CoCoDA – BLOSSOM DESIGN-

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2023.11.20

カウンターの造作

一級建築士の北野です。
今回は最近特に要望の多い「カウンター」についてお話しします。

私たち設計の立場として住宅を計画する際、デスクカウンターや収納カウンターなどを大工さんに造作してもらうことがよくあります。


ぴったりの寸法で造ることができますし、空間に馴染みやすいのが特徴です。


コロナ禍から始まったテレワーク(会社と「tele=離れた場所」で「work=働く」するスタイル)の流れ。
在宅勤務の方も増えたため、家の中にワークスペースとしてのカウンターを希望する方も増えているのが、要望が多い理由になっているように感じます。


ちなみに、テーブルとカウンター、あらためて何が違うの?
と社内女子より質問があったので、それも付け加えておくと、向かい合わせの席とスペースを共用するのがテーブル、それ以外がカウンター。ではないかと思います。たぶん。W

そんな人気のカウンターですが、一度造ってしまったら後で取り外すというのが難しい。
事前にしっかり検討した上で設置するかどうかを決める必要があります。

今回は、私が実際に造作カウンターを設置した一例をご紹介させて頂こうと思います。

1枚3役のカウンター

このお家は、建物の端から端までカウンターを「ずどーん」と通しで設置しています。
(壁際の天板がグレー色の部分がカウンターです)

実はこのカウンター1枚で3つの用途を兼ねています。

1つめはダイニングチェア
2つめはデスク
3つめはカウンター収納

一般的にダイニングチェアとデスクは床からの設置高さが異なります。
が、今回は、床に段差を設けていたので、カウンターが用途を変化させながら、同じ高さで通っているように魅せる事が出来ました。

また、見られて困るところには扉を付けて中が見えないようにしています。
こうすることでインテリアとしてすっきりし、奥行きが生まれて空間がより広く感じられます。


単純に
壁面収納にする、
ただ廊下にする。
ダイニングにする。
のはではなく、複数の用途を兼ねさせて空間の存在理由を機能美に昇華させる。

すると、景色が一変するのではないかと思います。

どうしようか?と迷われている方には、是非ご参考にしていただけたらと思います。

また「こんな空間造りを一緒にしたい」といった、ご希望があればぜひ、当社ココダプロジェクトby BLOSSOM DESIGNにお声かけ下さい!